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東京の賃貸オフィスの利用についてのインタビューに真摯に応じるナップ賃貸保証株式会社の専務取締役の田邊氏

最高の利便性が、さらなる成長を後押し

家賃債務保証業の先駆けであるナップ賃貸保証株式会社。事業が急成長するなか、東京拠点をかつての麹町から現在の日本橋エリアへと移転しました。その移転の経緯やスリーウェーブとの関わりについて、専務取締役の田邊裕典氏に伺いました(以下、敬称略)。

PROFILEプロフィール

ナップ賃貸保証株式会社

専務取締役

田邊 裕典

2011年、新卒で前身会社である株式会社ナップに入社。入居審査を行う審査部に配属後、営業部に異動し、福岡、大阪、広島、宮崎、鹿児島など各地で支店立ち上げを担当。2018年に取締役、2025年に専務取締役に就任。

社会課題と向き合う、保証業の新たなかたち

― 御社の事業内容について教えてください。

当社は、賃貸住宅を借りる際に必要となる連帯保証人の代替として、家賃債務保証サービスを提供しています。2001年に熊本で創業し、現在は全国10拠点まで広がっています。親会社が不動産情報誌を発行していた関係で、不動産会社との関係が深く、その延長線上で保証業へと進出しました。

当社の強みのひとつは、業界に先駆けて「孤独死」や「夜逃げ」といったケースに対応する保証制度を設けたことです。当初は入居者が亡くなったり、所在不明となった場合に発生する損害金を給付するという形式をとっていました。

しかし、そのような業務を展開するなかで実感したのは、ご遺体の対応や特殊清掃、原状回復工事などの現場対応が最も負担が大きいということでした。たとえば、家賃滞納をきっかけに警察とともに現場確認を行う際、当社が第一発見者となるケースもあります。

こうした業務を不動産会社が担うことは精神的な負担が大きく、従業員の方が心身を崩してしまう例も少なくありません。こうした背景を踏まえ、当社では2016年より金銭的な保証にとどまらず、現場対応を含めた包括的なサポートサービスの提供を開始しました。

― そのようなケースは最近増えているのでしょうか?

はい。現在では月に30件ほどの対応を行っています。近年は生涯未婚の方が増えており、亡くなられた後に相続人が誰か分からないケースも珍しくありません。当社ではそのような場合でも、入居時に委任契約を交わしていただくことで、荷物の撤去や解約手続きなどをスムーズに行える仕組みを整えています。

4路線乗り入れの強み

インタビューを受けるナップ賃貸保証株式会社の専務取締役の田邊氏

― オフィス移転を検討された背景について教えてください。

私が入社した当時、従業員数は20名と小規模でしたが、事業の拡大に伴い人員が増加、現在では約170名にまで成長しています。以前は麹町にオフィスを構えていましたが手狭となり、隣接フロアを追加で借りるなどの対応を余儀なくされていました。それでもスペースには限界があり、加えて会議室などの設備も十分に確保できない状況が続いていました。

こうした課題を踏まえ、より広く快適なオフィス環境の整備が必要と判断し、移転を決めました。

― 新しいエリアとして、日本橋を選ばれた理由について教えてください。

大きく2つあります。1つは交通の利便性です。都営新宿線・浅草線、総武線快速、日比谷 線という4路線が使え、埼玉・千葉・神奈川からのアクセスが非常に良好な点です。社員の多くが単身赴任ということもあり、東京駅や空港へのアクセスがスムーズな点も大きな決め手となりました。もう1つは拠点展開の戦略上のメリットです。

当社は埼玉と神奈川には拠点がありますが、千葉にはまだありません。総武線快速で40分以内に千葉市内にアクセスできることから、ここをベースに千葉エリアもカバーできると考えました。

― 物件探しでこだわった条件はありますか?

やはり親会社が不動産業ということもあり、坪単価は重視していましたね。麹町時代は坪単価が高い割には狭かったため、もっと広く使えて、尚かつ、賃料とのバランスが良い場所を探していました。また、駅からの距離も重視していました。

飯田橋にある物件もご紹介いただきましたが、駅から遠かったため断念したという経緯があります。最終的に、現在のオフィスが立地・コストの面で最適だったと感じています。

― 実際に移転してみて、使い心地はいかがですか?

非常に快適です。当初はエレベーターホール側を正面玄関にしていたのですが、お客様対応のしやすさや安全面も考え、入り口を変更するなどレイアウトを変更しました。オーナー様の理解もあり、内装も希望どおりに仕上げることができました。

このエリアには商業地というイメージがありますが、実は住宅地もあり、当社の社宅もオフィスから近い場所にあります。麹町の頃は近隣にスーパーがほとんどなく、買い物に困っていましたが、現在の社宅周辺にはスーパーがたくさんあるため、生活面でも非常に便利になりましたね。

― 社員の皆さんからの反応はいかがですか?

「通勤が楽になった」といった声を多く聞いています。特に千葉方面からの通勤者にとっては大きな改善だったようです。以前の麹町オフィスは路線が限られていたため、都心でありながら通勤の利便性には課題がありました。現在は4路線乗り入れているので、やはり強いですね。

― 周辺環境の魅力についても教えてください。

「飲食店がとても充実していて、接待からカジュアルな飲み会まで用途に応じて選べるので重宝しています。徒歩圏内にはコレド日本橋や浅草橋の下町エリアもあり、食事の選択肢が豊富にある点がいいですね。隅田川の花火大会やスカイツリーも見える立地で、気分転換にもなります。

粘り強い対応が信頼に

ナップ賃貸保証株式会社のロゴの前でインタビューを受けるナップ賃貸保証株式会社の専務取締役の田邊氏

― スリーウェーブを利用されたご感想をお聞かせください。

まず、物件提案のスピードがとても早くて驚きました。こちらが出した要望に対し、すぐに複数の候補を提示していただき、ひとつひとつ丁寧に案内してくださいました。こだわりが多かったと思いますが、粘り強く、根気よく対応いただけたことが本当にありがたかったです。

実際、私たちが「これだ」と思えるまで、何件も比較しながら一緒に回っていただき、最終的に納得のいく物件に出会うことができました。

― 今後の展望についてお聞かせください。

神奈川や埼玉といった既存拠点の拡張や、新エリアへの進出も計画しており、今後もスリーウェーブさんとご一緒できればと考えています。

まとめ

急成長を遂げてきたナップ賃貸保証。その背景には、社会課題に向き合う独自のサービスと、働く環境を重視する経営方針がありました。日本橋という恵まれた立地への移転は、社員の働きやすさを大きく向上させただけでなく、今後の拠点拡大に向けた足がかりにもなっています。

田邊専務の言葉の端々からは、現場を大切にしながら自ら動いてきた実直な姿勢がにじみ出ており、その積み重ねが組織の成長につながっていることが感じられました。