不動産関連の相談に気軽に応じてくれる
テレビ通販を手がける株式会社スマイルテレビ
芝公園と増上寺を望むビルに事務所兼スタジオを構える株式会社スマイルテレビ。「協賛型」テレビ通販の草分け的存在である同社の代表・佐々木敏郎氏は、当社代表・横瀬とは20年来の付き合い。
今回は特別編として、同社の創業にまつわるエピソードと横瀬との関係について伺いました。
PROFILEプロフィール
株式会社スマイルテレビ
代表取締役
佐々木 敏郎
1960年、青森県八戸市生まれ。青森県立八戸高校を経て、明治大学工学部建築学科を卒業後、放送作家・久利一氏に師事。放送作家集団カンケリクラブに所属し、様々な番組制作に携わる。1992年に株式会社東京テレビランドを創業。2011年、株式会社スマイルテレビを設立。
建築家を目指していたはずが放送作家に
―佐々木社長は大学で建築を学ばれていたそうですが、そこからなぜ放送作家の道へと進まれたのでしょうか?
大学に入った当初は、建築に大きな夢を抱いていたんです。ところが、学んでいくうちに理想と現実のギャップに苦しむように。このままではいけないと思い、有名建築事務所に片っぱしから電話をかけました。すると、その中の1件に大学の先輩が在籍している事務所がありました。その縁で、日本屈指の有名事務所でアルバイトをさせてもらえることになったんです。
その事務所は、ル・コルビュジエに師事したモダニズム建築の先駆者が創業した事務所です。著名な事務所で働いたことは貴重な経験でしたが、そこで知ったのは、「建築家として独立し、自立するには、自分や結婚相手の実家に、業界での強い人脈や経済的な後ろ盾がなければ難しい」という厳しい現実でした。その時、自分は人の家を建てたいのではなく、住みたい家を自分で建てたいから建築学科を選んだという初歩的な動機に今更ながら気が付いたんです。
それなら、まずは自分で会社をつくり、お金を稼げるようにならなければならない。そう考え、「30歳で自分の会社をつくる」と決意。ただ、当時は「うつ気味で」大学を留年し、親からの仕送りを止められて消費者金融からお金を借りて暮らしている状態。そんなときに知ったのが「一等賞金100万円」というフジテレビのアイデア公募番組です。それが、放送の世界に入るきっかけになりました。
―すごい行動力ですね。その後、放送作家としてのキャリアをどのように積まれたのでしょうか?
その番組には、さまざまな大学のマスコミ研究会の学生が参加していましたが、私は借金を返さなくちゃいけませんから、企画にかける熱量が違います。結果として、選ばれた10案のうち半分近くが私の企画に。それを見た番組プロデューサーから「放送作家になる気はないか?」と声をかけられ、「朝まで生テレビ!」などを手がけていた放送作家・久利一さんのもとで、鞄持ち兼運転手としてキャリアをスタート。
最初はまったく食べられなかったので、ADと掛け持ちで現場仕事を学びました。3年目あたりから収入が倍々で増加し、最終的には人生最大の年収を稼いでいました。今思えば、勢いのオモシロイ時代でしたね。
その後、「30歳で自分の会社をつくる」という目標に向けて資本金づくりに挑戦したものの、投資で失敗。会社設立は予定より2年ほど遅れましたが、それでも最終的に東京テレビランドを創業し、経営者としての一歩を踏み出しました。
社長自らが台本を書き、編集にも参加
―御社の事業内容について詳しく教えてください。
当社はテレビショッピングの企画・制作から放送枠の手配までを一貫して手がけています。クライアント企業に参加いただき、商品や予算に合わせて放送媒体を選定。テレビ局や広告会社などと連携し、制作した映像を放送しています。放送後、視聴者からの注文は当社が契約しているコールセンターで受け付け、その顧客データを各クライアント企業へお渡しする仕組みです。
テレビショッピングには、販売まで自社で行うスタイルや専門チャンネル型など、さまざまな形があります。その中で、当社は大小様々な企業が参加しやすい「協賛型」のモデルを1992年から展開。この業界では、「協賛型」テレビショッピングの草分け的な存在と言っていただくことがあります。
―御社の特色や強みについても聞かせてください。
当社が大事にしているのが、商品紹介における「言霊(ことだま)」です。人が本気で驚いた瞬間や「これは本当にいい」と感じたときに出る言葉には特別なエネルギーがあります。その瞬間を引き出し、映像として届けることを常に意識した制作を行なっています。
もう一つの特徴が、私自身が現場に深く関わっている点です。テレビショッピングを手がける会社はほかにもありますが、社長自らが台本を書き、編集までしている会社はまずないと思います。商品の魅力をどう伝えれば視聴者に届くのか。放送作家として磨いてきた感覚を活かせることが、当社ならではの強みだと思っています。
―当社代表の横瀬とは20年近いお付き合いになるそうですね。
横瀬さんとは共通の友人から紹介されたことをきっかけにお付き合いが始まりました。以来、不動産に関する相談にたびたび乗ってもらっています。2015年に分室を借りた際にもお世話になりましたし、物件更新時には交渉の進め方についてアドバイスをもらったことも。また、私には実家のある八戸に「働く老人ホーム」をつくりたいという夢があるのですが、そのための土地を購入したときにも力を貸してもらいました。
横瀬さんの魅力は、良い意味で不動産会社らしくないところ。とてもソフトで、ジェントルなんです。不動産業界に対して、どこか強引でギラギラした印象を持つ方もいるかもしれませんが、横瀬さんにはそうした雰囲気はまったくありません。だからこそ、安心して相談できるのだと思います。
―こちらの物件は横瀬と知り合う前に契約されたそうですが、どのような点が決め手になったのでしょうか?
まず大きかったのが立地です。すぐ近くに東京タワーと増上寺があり、窓からもその景色を望むことができます。私は、土地にはそれぞれが持つエネルギーのようなものがあると思っています。古くからお寺を中心に人々が集い、営みを続けてきたこの土地には、清浄な空気とともに良いエネルギーが満ちていると感じます。
もう一つの決め手は、物件のつくりです。もともとのオーナーが6階を自宅として使っていたため、浴室や洗濯機置き場がありました。一般的なオフィスとしては少し珍しいつくりですが、当社にとっては理想的でした。
テレビショッピングでは、生活用品を紹介する際に使用シーンを撮影することがあります。通常であればハウススタジオを借りて撮影しますが、この物件であれば、そうしたインサート映像を社内で撮ることができるからです。そのような理由からこの物件を気に入り、その後5階も追加で契約。現在はスタジオとしても活用しています。
本当にいい商品を世の中へ広く届けたい
―今後、スリーウェーブでオフィス移転を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
不動産は巡り合わせですから、自分たちがどんな物件を求めているのかをしっかり伝えたうえで、こまめに情報をもらうことが大切です。そうすることで、自分たちに合った物件に出会える確率が高くなると思います。横瀬さんはとても相談しやすい存在です。気軽に何でも話してみてください。必ず力になってくれます。
―最後に、御社の今後の展望についてお聞かせください。
当社は創業当初から、「テレビで終わらないテレショップ!」をコンセプトに掲げています。今後、テレビの視聴者は減少していくかもしれませんが、動画で商品の魅力を伝える価値はむしろ高まると考えています。だからこそ当社では、テレビ放送だけで完結させるのではなく、「ネット」「モバイル」「店頭」まで動画を連動させる仕組みづくりを進めてきました。
その一例が、店頭での動画展開です。テレビで見た商品を、スーパーやドラッグストアの売り場でも動画付きで見ることができる。こうした取り組みは、すでに有名ストアさんとの取り組みが始まっており、大変ご好評をいただいています。
この店頭配信を支えているのが、「電子店員」と呼ぶ当社独自のシステムです。遠隔で全国のモニター映像を切り替えられる仕組みで、日本国内だけでなく、アメリカや韓国でも特許を取得しています。Wi-Fi環境があれば、数分で映像の差し替えが可能です。
こうした仕組みを通じて実現したいのは、本当にいい商品を世の中へ広く届けること。たとえば地方で素晴らしい商品をつくっている企業の社長と出会い、その魅力を映像で伝え、全国へ広げていく。その結果、「佐々木さん、今度こっちに来てよ」と声をかけてもらい、地元の美味しい店で一緒にお酒を飲む。そんな縁が全国に広がっていったら、これ以上嬉しいことはありませんね。
まとめ
建築家を志していたはずが、まったく畑違いのテレビ業界で売れっ子放送作家となり、やがて目標としていた会社設立を実現する。まるでドラマのような佐々木社長の半生を伺い、強く感じたのは「行動が縁を引き寄せる」ということでした。
これからスマイルテレビが、どのような商品や作り手との出会いを生み出していくのか。今後の展開を楽しみにしています。
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