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株式会社オフィスクレッシェンド 代表取締役CEO 長坂信人氏

明るく開放的なオフィスに一目惚れ

多くのヒット作で知られる株式会社オフィスクレッシェンド

連続ドラマ『金田一少年の事件簿』『池袋ウエストゲートパーク』、そして『TRICK』『SPEC』シリーズ、映画『20世紀少年』『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』など、数々の話題作を手掛けてきたことで知られる株式会社オフィスクレッシェンド。同社は長年拠点としてきたオフィス物件の取り壊しに伴い、2026年5月、白金高輪ステーションビルに移転しました。

初めての本格的なオフィス移転で重視した条件や物件選びのポイント、また作品づくりにかける思いなどを代表取締役CEOの長坂信人氏と取締役の早川朋江氏に伺いました。(以下、敬称略)

PROFILEプロフィール

株式会社オフィスクレッシェンド

代表取締役 CEO

長坂 信人

1957年、愛知県生まれ。南カリフォルニア大学在学中に、秋元康氏と知り合う。その後、秋元氏運営の株式会社ソールドアウトに入社。1994年、株式会社オフィスクレッシェンド代表取締役に就任。

映像づくりの軸は、オリジナル作品への挑戦

インタビューに答える株式会社オフィスクレッシェンド 代表取締役CEO 長坂信人氏

―まずは御社の事業内容について教えてください。

長坂:当社はドラマや映画を中心に、映像コンテンツの企画・制作を手掛けるほか、監督や脚本家などクリエイターのマネジメントを行っています。『TRICK』や『SPEC』のように、制作から演出まで当社が中心となって手掛ける作品もあれば、テレビ局などから依頼を受け、所属監督やクリエイターが単独で作品に参加するケースもあります。

―多くの制作会社がある中で、御社は長年にわたりヒット作を生み出し続けています。その秘訣はどこにあるのでしょうか?

長坂:秘訣なんてありません。野球でいえば、10回打席に立って3回ヒットを打てば一流の打者です。手掛けた作品がすべてヒットしているわけではなく、10本つくったうちの2、3本が多くの人の目に留まり、話題になる。その積み重ねが、結果として評価につながっているのだと思います。

そのようななかで当社が大切にしてきたのは、オリジナル作品に挑戦する姿勢です。原作のある作品は、すでに小説や漫画として認知されている分、一定の土台があります。一方で、オリジナル作品はゼロから視聴者に届けなければなりません。だからこそ、多くの人に受け入れられた時の手応えは大きい。

近年では、日本テレビで放送された『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(2025年10月〜12月放送)もオリジナル作品でした。海外ではオリジナル作品が主流になってきています。当社としても今後さらにオリジナルの作品づくりに力を入れていきたいと考えています。

社員が仕事に集中できる環境を

株式会社オフィスクレッシェンドが入居する白金高輪ステーションビル

―今回の移転は、以前入居されていた物件の取り壊しがきっかけだったと伺っています。移転先のエリアについては当初からこのあたりを希望していたのですか?

長坂:当社は創業以来32年にわたり、高輪を拠点に事業をつづけてきました。役員からも「できればこのエリアから大きく離れたくない」という声が多く、私自身も同じ思いでした。そこで、高輪周辺で物件を探すことにしました。

―物件選びでこだわったポイントはありますか?

早川:以前入居していた物件は、もともと一般住宅向けのマンションでした。そのため、お風呂場や洗濯機置き場や押し入れなど、オフィスとしては不要なスペースも多くありました。専有部全体で85坪ほどありましたが、実際に必要なのは、社長室、フリースペース、経理室、会議室2室くらい。そこから必要な専有面積を算出して探すことにしました。苦労したのは喫煙所の確保です。

スリーウェーブの担当者さんと一緒に候補物件の近くに喫煙所があるかどうかをかなり細かく調べましたね。

―その中で、この物件に決めた理由は何だったのでしょうか?

早川:実は最初に見せていただいたのは、同じビルの別フロアだったんです。ただ、そこは少し手狭で窓も一面しかなくて。その後、3階も空いていると聞き、予算は超えていましたが「見るだけ見てみよう」ということに。実際に入ってみると、窓から光が大きく差し込んでいて、とても明るく開放感がありました。窓面が多い物件はなかなかありませんし、建物自体もきれいに管理されていて好印象でした。

もう一つ大きかったのは、給湯室やトイレが共用部にあることでした。以前のオフィスでは専有部に水回りがあったため、キッチン・トイレの掃除や備品の補充なども、自分たちで行う必要がありました。週に数回は清掃業者さんに入ってもらっていましたが、日常的には内勤スタッフが朝も夜も掃除に時間を取られていたので、その負担をなくしたいという思いが強かったんです。

ここであれば、清掃業者さんも備品管理も必要なく、日々のコストや手間を見直すことができる。内勤スタッフは出社してすぐに本来の業務に取りかかれます。しかも、ビルのすぐ横には公衆の喫煙所があるという環境でした。その後もいくつかの物件をご紹介いただきましたが、どうしてもこちらの物件との比較になってしまって。結局、予算はオーバーしたものの、これ以上の物件はないだろうと腹を括り、こちらに決めました。

―入居から約1カ月が経ちました。オフィスの使い勝手はいかがですか?

長坂:以前はフロアが分かれていたので、社員同士が顔を合わせる機会が限られていました。今はフリースペースで自然に会うことができるので、社内の雰囲気もこれから少しずつ変わっていくのではないかと感じています。また、以前は品川駅から坂を上って通勤する必要があり、夏場は出社するだけで汗だくになることもありました。今は駅から直結しているので、雨に濡れずに来られる点がありがたいですね。

1本1本を丁寧につくり続ける

株式会社オフィスクレッシェンドへのインタビューの様子

―スリーウェーブを利用された感想をお聞かせください。

早川:移転にあたり、実は他の不動産会社さんにも相談していました。同じ条件を提示していますから、紹介される物件も当然重なってきます。だからこそ重視したのは、長い移転プロセスを一緒に進めていけるかどうかでした。

スリーウェーブの担当者さんはレスポンスがとても早く、フットワークが軽い。こちらの細かな希望や不安にもしっかり寄り添ってくださいました。申し込み後に他社と競合する状況になり、不安な場面もありましたが、担当者さんがオーナー側とのやり取りでも力になってくださり、本当に心強かったですね。

長坂:我々にとって初の本格的なオフィス移転だったことに加え、短い期間に決めなければならず、かなり大変だったと思います。担当者さんには本当に丁寧に対応していただき、感謝しています。我々の仕事も納期との戦いなので、「言えばすぐ返ってくる」という安心感は非常に大きかったですね。

―今後、スリーウェーブでオフィス移転を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

早川:初めてオフィス移転をする企業は、分からないこと、不安なことだらけだと思います。当社も初歩的な質問をたくさんしましたが、スリーウェーブの担当者さんはその一つひとつに都度丁寧に答えてくださいました。こちらに寄り添いながら伴走してくださるので、安心して移転を進められるはずです。

―最後に、御社の今後の展望をお聞かせください。

長坂:いい作品をつくりつづけていく。これに尽きると思います。何がヒットするかは誰にも分かりません。自分たちが「いい作品ができた」と思っても、世の中に届かなければ評価にはつながりません。だからこそ、多くの方に楽しんでいただける作品を、1本1本丁寧につくっていくことが大切だと考えています。今後も当社のスタッフたちを信じ、目の前の企画と誠実に向き合いながら、いい作品を届けていきたいですね。

まとめ

執筆にあたり、長坂代表からご著書『素人力 エンタメビジネスのトリック?!』(光文社新書刊)をいただきました。秋元康氏との出会いから、大ヒット作『TRICK』制作の裏話、経営者としての学びまで、非常に興味深い内容で、ますます作品が楽しみになりました。今後も新たな作品が続々と公開される予定です。ぜひリンク先から最新情報をチェックしてみてください。