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賃貸オフィスの利用についてのインタビューに応じる新日本ビルサービス株式会社 代表取締役社長 関根一成氏と取締役 照井洋輔氏

地域創生の拠点に選んだ大宮パークビル

新日本ビルサービスが目指す「まちづくり型ビルメンテナンス」

新日本ビルサービス株式会社は、清掃や設備管理、警備といったビルメンテナンスにとどまらず、商業施設の運営や清掃ロボットの導入支援、地域創生まで幅広く手がけています。その地域創生事業の拠点としてオフィスを開設したのが、当社が管理する大宮パークビルでした。

今回は独自の事業展開や大宮に拠点を設けた理由、地域とともに描く未来について、代表取締役社長の関根一成氏と取締役の照井洋輔氏に伺いました。(以下、敬称略)

PROFILEプロフィール

新日本ビルサービス株式会社

代表取締役社長

関根 一成

1954年東京都生まれ。1978年立教大学卒業。イトーヨーカ堂、トーカイを経て、1981年に父が経営する株式会社セシオへ入社。1993年に新日本ビルサービス株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。

直営施工を土台に、建物の管理から運営まで

インタビューに答える新日本ビルサービス株式会社 代表取締役社長 関根一成氏

―まず、御社の事業内容について教えてください。

関根:清掃を中心に、設備管理や法定点検、警備などを手がけています。一般的には総合ビル管理と呼ばれる事業ですが、当社の特徴は、お客さまと直接契約し、清掃や定期清掃、設備管理などを自社の社員が担っていることです。

定期清掃まで直営で行うビルメンテナンス会社は、決して多くありません。人材を育てるため時間はかかりますが、外部の協力会社を介さないため、設備の不具合や修繕にも素早く対応できます。この直営体制が、結果としてサービスの質につながっています。

現在はスーパーマーケットやホームセンター、商業施設、学校、オフィス、マンションなど、さまざまな建物の管理を任せていただいています。

―御社の強みや特徴についても伺えますか?

関根:ビル管理にとどまらず、施設運営まで一体で担えることです。約25年前、ある商業施設の立ち上げに伴うコンペで、ビルメンテナンスと支配人業務を任せていただいたことをきっかけに、プロパティマネジメントへ事業を広げました。現在は地域密着型の商業施設を中心に、売上の集計やテナント対応、販売促進まで担っています。

新しい技術の活用にも力を入れており、清掃ロボットは累計500台以上を導入してきました。機種の選定から運用設計、導入後の遠隔監視まで一貫して支援しています。設備管理では、お客さまや協力会社と情報を共有するプラットフォームの構築や、建物を立体的に記録する3DGSの活用も進めています。

人を大切にする文化と地域創生の拠点

新日本ビルサービス株式会社 本社1階の社員食堂

―御社が掲げるビジョンについて教えてください。

関根:「ファシリティーに集う人々が、愛と笑顔に包まれた躍動する世界を実現する」が私たちのビジョンです。当社が管理する施設には、そこで働く人、買い物をする人、宿泊する人など、多くの人が集まります。お客さまと上下の関係ではなく、ともに温かい場をつくっていく。そのためには、受け身ではなく、自ら考えて動く姿勢が必要です。

―そうした考えは、社内の文化にも表れていますか?

関根:当社は、誰でも意見を言える会社です。社員は社長である私にも遠慮なく意見を言いますが、それでいいと思っています。それぞれの役員が担当部門に責任を持ち、経営チームが機能するためにも、自由に意見を交わせることは大切です。一方で、約束した時間を守る、身の回りをきれいにする、明るく元気に挨拶するといった規律も欠かせません。自由闊達であることと、基本を徹底することの両方を大事にしています。

照井:当社には、現場で働く人を組織の中心に置く「逆ピラミッド組織」という考え方があります。お客さまに最も近いのは現場の社員であり、役職者はその人たちを支える存在です。直営施工も、現場と社員を大切にする文化の表れだと思います。その考えを形にしたものの一つが、本社1階の社員食堂です。調理師を自社で雇用し、社員が1食450円で温かい食事を取れるようにしています。

また、当社の事業が広がってきたのも、最初から「この事業を始めよう」と決めていたからではありません。お客さまの要望に何とか応えたいと考え、できることを増やしてきた結果です。地域創生事業も、そうした企業文化から生まれました。

―大宮パークビルにオフィスを開設した経緯を教えてください。

関根:「彩の国マルシェ」をはじめとする地域創生事業の拠点を設けることが主な目的でした。本社にも多くのお客さまがいらっしゃいますが、地域の事業者や関係者がより集まりやすい大宮にも拠点があったほうがよいと考えました。

―大宮パークビルを選んだ決め手は何でしたか?

照井:一番は立地ですね。オフィスを選ぶうえで、立地は非常に重要です。大宮駅から近く、人が集まりやすいことが選んだ理由の9割と言ってもいいと思います。

マルシェで人と事業をつなぎ、まちを元気に

新日本ビルサービス株式会社の社名看板の前でガッツポーズをとる関根一成氏と照井洋輔氏

―ビルメンテナンス会社が、なぜマルシェを始めたのでしょうか?

照井:建物は、きれいに管理するだけでは価値を生みません。人に使ってもらい、人が集まって初めて意味を持ちます。特に商業施設では、集客によってテナントの売上が伸びれば、施設の収益も高まり、建物オーナーにも利益が還元されます。

以前は、商業施設の集客策としてイベント会社を呼び、催しを開いていました。しかし、リーマン・ショックや東日本大震災を経て、販売促進にかけられる予算は限られるようになりました。

そこで、施設の広場を使い、近隣の方々を単にお客さまとして呼ぶのではなく、地域の事業者や住民と一緒に施設を盛り上げようと始めたのがファーマーズマーケットです。それを2020年から複数の施設へ広げ、「彩の国マルシェ」として展開するようになりました。

―当初は商業施設への集客が目的だったのですね。

照井:はい。ただ、続けていくうちに、その意味が変わってきました。コロナ禍で苦しんでいたのは商業施設だけではなく、地域の小規模事業者も同じでした。マルシェへの出店をきっかけに、商品が多くの人に知られ、売上が伸びることがあります。出店者同士の横のつながりも生まれ、異なる事業者が協力して新商品をつくる例も出てきました。

これは単なる集客策ではなく、地域の事業者が成長する機会を生み出す活動なのだと気づいたんです。現在では約1600の事業者が登録しています。行政からも、地域のにぎわいや事業者の育成につながる活動として注目していただくようになりました。

私たちは現在、単に建物を管理するのではなく、建物を起点に地域を活性化する「まちづくり型ビルメンテナンス」を掲げています。施設に人が集まり、テナントが潤い、建物オーナーが繁栄し、地域の事業者も成長する。そうした循環をつくることが目標です。

―マルシェから、新しい商品も誕生したそうですね。

照井:マルシェの登録事業者とのつながりから生まれたのが、埼玉県産モリンガを使った「整いカレー」です。モリンガは非常に栄養価の高いスーパーフードですが、独特の風味があり、商品化には難しさがありました。そこで、元横濱カレーミュージアム初代名誉館長の小野員裕さんの力を借り、カレーとしておいしく食べられる商品を開発しました。

関根:すでにヤオコーさんでも販売を始めています。今後は販売先をさらに増やし、埼玉県内のサービスエリアやパーキングエリアなどへの展開も目指していきます。

照井:カレーのような商品があれば、これまでビル管理の話だけでは接点を持ちにくかった企業とも、新たな関係を築けます。マルシェや商品開発を通じて地域の魅力を広げ、そのつながりが結果として本業にも返ってくる。そんな循環をつくっていきたいですね。

まとめ

建物をきれいに保つだけでなく、そこへ人を呼び、地域の事業者同士をつなぎ、新たな商品まで生み出していく新日本ビルサービス様。大宮パークビルが、同社が掲げる「まちづくり型ビルメンテナンス」を実践し、地域とのつながりをさらに広げていくための拠点となっていることをとても嬉しく思います。

ご入居中の貸事務所情報

新日本ビルサービス株式会社が入居する大宮パークビルの外観

大宮パークビル

所在地埼玉県さいたま市大宮区宮町
2-51

最寄り駅 大宮駅 7分

大宮駅東口から徒歩7分、大宮区宮町に位置する地上7階建てのオフィスビルです。1985年2月竣工で、明るいタイル張りの外観が印象的。駅から徒歩圏内の利便性に加え、周辺エリアへのアクセスにも優れ、ビジネスの拠点として利用しやすい立地です。