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東京の賃貸オフィスの利用についてのインタビューに真摯に応じる株式会社tokoの取締役、佐々木祥氏

120坪の大型オフィスに体感型ショールームを併設

1955年の創業以来、「折れる」という発想で数々の革新的な建具を生み出してきた株式会社TOKO。特に伸縮門扉の特許企業として業界をけん引してきた同社は、創業70周年を迎えた今年、東京支店を秋葉原駅近くのビルに移転しました。

今回は、移転の背景と新オフィスへのこだわり、そして100年企業に向けたビジョンについて、同社取締役の佐々木祥氏に伺いました(以下、敬称略)。

PROFILEプロフィール

株式会社TOKO

ビル建材事業部 取締役 東京支店長

佐々木 祥

大学卒業後、建築業界での勤務を経て渡米。2013年、株式会社TOKO入社。2020年より同社東京支店長。2024年、取締役に就任。

「折れる」建具のパイオニア

東京の賃貸オフィスの利用についてのインタビューを受ける株式会社tokoの取締役、佐々木祥氏

― 御社の事業内容を教えてください。

当社は、アルミ建材を使用した伸縮門扉や折戸といったニッチな分野に特化したメーカーです。創業当初、扉といえば「引く」か「押す」かのどちらかというのが常識でした。その中で、当社はその常識を覆す「折れる」建具を開発。

この技術をもとに、伸縮門扉を始め、「折れる」商品を次々と生み出し、現在の多様な製品ラインアップへとつながっています。

― 今では当たり前にある伸縮門扉ですが、御社が初なのですか?

はい。当社が最初に開発し、特許を取得しました。実は「折りたたみベッド」も、約50年前に当社が「東工カーテンベッド」という商品名で初めて開発しました。営業力が足りず大きく広めることはできませんでしたが、今では多くの家庭で使われるスタンダードな商品になっています。

また、昔はなかった一人暮らし向けユニットバスの出入り口に使われる折戸も、当社が「浴室折戸」として世に出したのが始まりです。

性能を体感できるショールーム

体感できるショールーム

― オフィス移転を検討された経緯について聞かせてください。

一番の理由は、人員の増加と職場環境の改善です。以前のオフィスは一人あたりのスペースが一坪もなく、だいぶ手狭になっていました。時代の流れとして働き方改革が進む中、創業70周年という節目の年に合わせて心機一転、移転をすることにしました。

― スリーウェーブにご依頼いただいた経緯についても教えていただけますか?

もともとは倉庫を探していた際に、たまたま営業のお電話をいただいたのがきっかけでした。スリーウェーブさんはオフィス専門の不動産会社だったため、その時はご紹介には至りませんでしたが、対応がとても印象的だったんです。

問い合わせをすると、レスポンスが驚くほど早く、行動も本当にスピーディー。他の不動産会社さんでは確認に2〜3日かかるような内容でも、スリーウェーブの担当者さんはすぐに動いてくださいました。そのフットワークの軽さと誠実な対応に、「この会社なら信頼できる」と感じ、今回のオフィス移転をお願いすることにしました。

― 物件を探していた際の条件と、こちらを選ばれた決め手を教えてください。

まず重視したのは、山手線内にあること。そして、社員一人ひとりがゆとりを持って働ける環境にするために、120坪以上の広さを確保できることでした。最終的には「広さ」「価格」「立地」のバランスが非常に良く、希望条件をすべて満たしていたことが決め手となりました。

― こちらはショールームも兼ねているということですが、そのスペースづくりにもこだわりがあったのでしょうか?

一般的な“見せるためのショールーム”ではなく、自分たちが実際に使いながら体感できる場にしたいと考えていました。

たとえば会議室の扉やパーテーションに自社製品を採用し、日常的に社員自身が使う。そうすることで、製品の使い心地や課題点をリアルに把握し、日々の中で出てくる気づきを開発チームにフィードバック、改良につなげています。

― 入居から1カ月半ほど経ちましたが、使い勝手はいかがですか?

とても使いやすくなりましたね。以前のオフィスは3フロアに分かれていましたが、ワンフロアに集約できたことで動線もスムーズになり、コミュニケーションも取りやすくなりました。以前よりもスペースに余裕がある分、開放感がありますし、社員それぞれが自分のスタイルで働ける環境が整ったと感じています。

― 特に気に入っているポイントを教えてください。

今回の移転では、入社2年未満の20代社員を中心に「移転プロジェクトチーム」を結成し、「自分たちが出社したくなるオフィス」をテーマに自由な発想でオフィスづくりをしてもらいました。

その結果、執務室内の固定席だけでなく、気分転換にソファースペースで仕事をしたり、一人で集中できる場所を設けたりと、働き方の自由度がぐっと高まりました。若手社員の発想を尊重し、彼らの希望を形にできたことが、今回の移転で最も良かった点だと思っています。

― お客様からの反応はいかがですか?

10月1日にショールームをグランドオープンしたのですが、おかげさまで10社50名近いお客様にお越しいただきました。こちらでは、実際の製品を展示しており、扉の可動や質感などをその場で確かめていただけます。特に「性能を直接体験できるのがありがたい」というお声を多くいただいています。

「Creative & Challenge」の理念で100年企業を目指して

株式会社tokoのロゴの前に立つ取締役、佐々木祥氏

― スリーウェーブを利用した感想をお聞かせください。

本当にお願いしてよかったと思っています。問い合わせへの返信も早く、こちらの要望をすぐに理解して提案してくださる。そうしたスピード感と誠実さが、今回のスムーズな移転につながったと思っています。

― 今後、スリーウェーブでオフィス移転を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

遠慮せずに、自分たちの理想をしっかり伝えることが大切だと思います。オフィス移転は決して小さな投資ではありません

コストに見合う成果を得るためにも、「こうしたい」「ここだけは譲れない」といった要望をはっきり伝えることで、胆力があり、誠実に向き合ってくださるスリーウェーブの担当者さんが、きっと理想に叶うオフィスを見つけてくださるはずです。

― 最後に、御社の今後の展望を聞かせください。

当社は5年前、社名を「東工シャッター株式会社」から「株式会社TOKO」へ変更しました。これは、“シャッター”という枠にとらわれず、より幅広い建材分野で社会に貢献していきたいという思いを形にしたものです。

そして今年、創業70周年を迎え、10月には社長交代という大きな節目を迎えました。創業時から掲げている「Creative & Challenge(創造と挑戦)」の理念を改めて胸に刻み、100年企業に向けて、世の中の役に立つものづくりを追求してまいります。

まとめ

今では当たり前にある「折れる」建具の多くが、実はTOKOの発明から始まっていた――その事実に驚かされ、圧倒された取材でした。日常の中に溶け込みながら、暮らしを便利にしてきた同社の技術。次の100年に向けて、また新たな“常識を覆す発明”が生まれる日を楽しみにしています。